2012年12月24日作成 2012年12月27日更新

16,600円のデジタルオシロスコープを購入

秋月電子で16,600円のデジタルオシロスコープ[BenchScope] [M-00433] を購入しました。

Wittig Technologies の Model No:22-300 という機種で、2003年ころに販売が開始された時は 5〜6万円くらいしたもののようです。が、現在在庫処分で 16,600円になっています。

以前からアナログオシロは持っていて、今回初めてデジタルオシロを買いました。波形表示の更新が毎秒 2〜3回くらいとちょっと遅いですが、特に問題も無く普通に使えます。アナログオシロでは観測しにくい低速の信号やワンショットの信号も簡単に観測できてとても便利です。アナログオシロだとスローシャッターのカメラで撮影しなきゃならなくて面倒です。(2〜3ページ目)

予算に余裕があれば、秋月で 34,000円のカラー液晶のやつのほうが表示の更新間隔が短く、気持よく使えそうですが、こちらはその半額なので、まあこれはこれでいいのでは?といった感じです。

もしプローブも一緒に買うなら、秋月で一番安いプローブで十分です。

持っているアナログオシロより画面が大きくて見やすいです。

画面は大きいけど奥行きは小さく、そして軽い。

操作は画面の周りにあるボタンと、このボタン・ダイアルで行います。

画面の周りのボタンで機能を選択して、SELECT I/II ボタンで操作対象を選択、ダイヤルで値の変更といったかんじです。その他に RUN/STOP/CLEAR ボタンで波形を止めたり、TRG EXT ボタンで外部トリガを選択したり。

SELECT II の長押しで Ich のみの表示、SELECT I の長押しで IIch のみの表示になります。

掃引時間・電圧レンジ・AC/DC カップリングの変更はアナログオシロと同じで普通です。トリガの変更は Ich/IIch の立上がり/立下りそれぞれが選択できる他、外部トリガを選ぶと 低周波フィルタとかテレビ垂直/水平周波数フィルタとかを適用できます。

TRIGGER ボタンでトリガレベルと位置の変更。

とりあえず AUTOSET ボタンを押せば、自動的にいい感じに表示してくれます。

掃引時間は 200ns/Div 〜 10min/Div 電圧は 10mV/Div 〜 4V/Div

データロガーかよ!というくらい低速な表示もできます。

掃引時間の I と II を別の値にセットすると、このように枠が表示されて枠内を拡大表示できるようなります。

POST-TRG ボタンで枠の移動、NORMAL (MAGNIFY) ボタンで拡大です。

拡大した様子。

ボタンを一回押しただけで拡大できるので、ちょっと便利?

グリッドは 3種類から選べます。

格子表示

十字表示

グリッド OFF

カーソルの表示。右下にカソール間の時間/電圧を表示します。

CURSOR ボタンで X 軸/ Y 軸 の選択。長押しでカーソル OFF。

CURSOR CAPT を ON にすると、自動的に波形の振幅と周期を表示します。

MEMORY OFFSET を変更すると画面をスクロールできます。

MEMORY OFFSET をもう一回押すと MEMORY DEPTH の変更。512/1K/4K/16K/X-Y から選べます。

バッファ一杯サンプリング - 表示 - バッファ一杯サンプリング - 表示といった動作の繰り返しのようで、バッファ (MEMORY DEPTH) が少ないほうがフレームレートが高くなります。バッファが多ければ、それだけ長時間の波形をスクロールして見ることができます。

最小が 512 なのですが、半分の 256 でスクロール無しのフレームレートが倍になるモードもあったらいいのにと思います。応答の遅い液晶なので最小が 512 なのかな?

X-Y モード。リサジュー図形を表示できるモードです。

X-Y モードだと、バッファが 256 に固定されて変更できないので、表示が荒いです。はちゅねミクにネギを振らすとか、アニメーションは無理です。なんとなくそれっぽい塊が見える程度。

止まっている波形なら、PERSISTENCE を ON にして蓄積表示するとこうなります。


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