2012年4月15日作成 2012年11月6日更新

トヨタ自動車北海道の準社員とトヨタ自動車の期間従業員

金欠のため、2012年にトヨタ自動車北海道で6ヶ月働いてみたので、トヨタ自動車北海道の準社員(以下、北海道)とトヨタ自動車(愛知)の期間従業員(以下、愛知)を比べてみるよ。

結論を先に書くと、愛知のほうが給料が高いし働きやすかったです。どうしても自家用車で通勤したいとか北海道から出たくないとか実家が苫小牧というのでなければ、愛知のトヨタ自動車のほうがおすすめです。どうせ遠くまで出稼ぎに行くのなら、給料が高いほうがいいですものね。

自宅から通えたり、札幌とか近くから働きに行くのなら苫小牧も良いと思います。

給料

北海道愛知
日給8,000
(固定)
9,000
(経験により昇給あり)
6ヶ月在籍手当(盆・正月手当)30,00050,000
満了慰労金(6ヶ月122日勤務の例)122,000
(1,000/日)
207,400
(1,700/日)
満了報奨金(6ヶ月122日勤務の例)無し122,000
(1,000/日)
赴任手当無し20,000
経験者手当無し10,000
通勤補助ガソリン代実費無し(無料バス通勤)
食費補助工場の食堂半額初月のみ10,000円?
赴任旅費・帰任旅費無し正規運賃より少し多いくらい

並べてみると随分違いますね。日給が1,000円違うのは求人情報を見ればすぐにわかることですが、北海道に満了報奨金が無いのがかなり痛いです。北海道と愛知の満了金は3倍近く違ってきます。

北海道の交通費は、寮から 1,600ccのガソリン車で通勤するとだいたい 10,000円くらいもらえます。(ガソリン価格に応じて改定あり)

北海道の給料は月末締めで翌月25日振込になります。月の後半に入社すると、最初の給料がとても少なくなります。赴任手当とかも無いですしね。

トヨタ自動車北海道の求人

トヨタ自動車北海道の求人に応募するには、ハローワークで紹介状をもらって面接の予約をする必要があります。求人情報サイトにも求人が出ているのですがそれを見て直接電話しても、ハローワークへ行くように指示されると思います。

ハローワークインターネットサービスで「北海道 製造業 フリーワード検索:トランスミッション」とかで検索すると、トヨタ自動車北海道の求人が出てきます。

まあ、愛知と同じで健康ですぐに仕事を辞めそうにない感じなら採用といった感じです。

寮は北海道も愛知も一人部屋です。

北海道 樽前寮

寮費 8,000円 暖房付き。便器にToyotoki(現TOTO)のロゴがあるので、築45年くらい?

布団は自分で用意する必要がある。部屋にあるのは暖房のみ。寮の各階に共同の冷蔵庫と電気コンロがあるけれども、冷蔵庫はいつも一杯なので使用は難しい。

布団は自宅から持っていくか、寮近くのホームセンターとかで購入するとよいでしょう。掛敷布団セットが 4,980円とかで売ってます。

北海道では大雪寮か樽前寮のどちらかに入寮することになります。工場から20kmくらい離れていて、自家用車での通勤に35〜40分くらいかかります。

住所は google map とかで「苫小牧 大雪寮」とか「苫小牧 樽前寮」で検索すればわかります。どちらも同じような場所で300mくらいしか離れていません。付近は住宅街で、すぐそばにスーパー、ホームセンター、100円ショップ、ドラッグストア、書店、焼肉店、居酒屋等々たくさんお店があります。温泉もありました

1時間以内くらいで通勤できるところに住んでいるなら、入寮する必要はありません。

苫小牧は真夏でも気温が30度を超えることは少ないですが、湿度が高めで 7月〜9月中旬くらいは、蒸し暑くて寝苦しいです。

愛知 田原寮

寮費無料。冷暖房付き(5月くらいは冷房が入らず寝苦しいことがあるけど、それ以外は快適。)

夏場には洗面所にゴキブリが出るけど、部屋では出たことが無かった。

布団貸出し無料、シーツクリーニング無料。各部屋に小型冷蔵庫・電気ポットあり、テーブル貸出無料。以前はテレビもあったけど地デジになってどうかな?

作業内容

工場内の様子、雰囲気は愛知も北海道も同じような感じです。作業のキツさは配属先によってかなり異なると思います。

自分が経験した範囲では、体のキツさはどちらも同じようなものですが、北海道の仕事ではコツの必要な作業が多くなかなか作業の速度が上がりませんでした。愛知では、初めての工場勤務の時でも一週間くらいあれば一人で作業できるようになって、二回目の時には2日でできるようになったけど、北海道では作業速度が上がらず二週間たっても一人で作業できないように。

提出物

北海道では

の3件を必ず毎月提出しなければなりません。図入りで丁寧に書かなければ怒られるので作成に時間がかかります。設備や作業内容を改善して恒久的な対策を行ったような内容でなければ、書き直しです。しかも業務時間外に作成して提出するよう指導されるのですが、なぜ無給でそんなことをさせられるのか理解できません。

そのほか、QCサークルへも参加しなくてはなりません。

配属先によりだいぶ違うと思いますが、愛知ではヒヤリハットを月に一枚、残業時間に書いて提出といった感じでした。(「床で滑って転びそうになったとか、設備に頭をぶつけそうになったから気をつけて作業する」というような程度の、簡単なことでよかった)



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